チラリズム

 

C1  優勝


例年と同じく比較的少なめの出場選手ではあるものの、猛者揃いとなるこのカテゴリ。


運良く昨年、一昨年と勝たせて頂いてますがこの日は気持ちよく走る事は難しいと感じておりました。


一周約800mのオーバルコースを25周する平坦レース。(約21㎞)


スタートしてすぐにアタックの動きがあり、吸収されてはまたアタックと繰り返す中、序盤で3名の飛び出しを確認し、そこに追走を掛け2周使って単独合流。


そのタイミングで前から2名が落ち、残る1名

に自分が合流しての先頭は2名に。

確かこの時点で残り17〜18周残っており、自分と先頭で逃げるその選手は、力に置いて抜きん出ており、周りと比べても次元の違いを感じさせる実力の持ち主でした。

 

f:id:magatama99:20220908075425j:imagePhoto by T.Yusuke


そんな元チームメイト、糸川選手と残り周回を重ねに行きますが、この時の自分としてはもう一度集団に吸収されて、振り出しに戻しても良いと考えており、集団や展開が不安定な中、ゴールへ近づきたい思いがあり、

また、そう言った展開の中で最後に抜け出せる勝算を持っておりました。

 

f:id:magatama99:20220908075553j:imagePhoto by T.Yusuke


更には現チームメイト吉岡衛選手が集団にいるので、彼の長けたスプリント力でこのレースを制するのも本望でした。

ただ、あくまでチャンスがある限りは自分が獲るという気持ちの元、戦況を見極める事に。

 

f:id:magatama99:20220908075733j:imagePhoto by T.Yusuke


おそらく逃げを確定させて、どんどんペースを作っていきたい糸川選手。

自分は同調をせず消極的な先頭交代に徹しましたが、正直心苦しさがあり、脚よりも頭が疲れる我慢の時間。

糸川選手はこちらの走りに苛立ちを覚えたかもしれません。


良い証拠に昨年、自分が単独で逃げていたラップタイムより遥かに遅く、気持ち良く走れていないのが見て取れます。


吸収されても良し、2人での勝負でも良しと選択肢を多く持てた事から精神的な余裕がありました。


結果的に集団は追いついて来る事無く、ラスト周回に入り、最終コーナーで横並びのスプリントを開始。

糸川選手はロングスパート型でスピードをキープしてモガけるので、彼より体重が軽い自分は初速で先行ぎみにモガき、再び横に並んでくるのを待ち、モガき直す方法を選択。


やはり強い彼のロングスパートに、こちらも必死の思いで踏み込み、かなりの僅差でゴールラインを交わし切る事に成功。

 

f:id:magatama99:20220908075846j:imagePhoto by西村さん


後続では吉岡選手が集団の頭を獲り、チームで1位と3位という結果に嬉しい気持ちでおります。

 

f:id:magatama99:20220908080035j:imagePhoto by T.Yusuke


それ以上に、日頃よりチームを支えて頂いてる皆様や、自分がお世話になっている皆様へ、感謝の気持ちを結果報告という形でお届け出来る事に、喜びを噛み締めております。


主戦場としている実業団で、更に良い走りが出来るよう、後半もチーム一丸で戦いますので、引き続きご声援頂けますよう、よろしくお願い致します!

 

今回も自身が監督を務めるエリートツアーのチームメンバー達のサポートの傍ら、午前に行われるC1クラスに出場致しましたが、所属の中尾選手が中学生クラスにて優勝と、目の前で良い刺激を頂き、自分のレースに臨めました。

その後の実業団レースも選手達が活躍を見せてくれ、自身の力の源にもなっていると感じる1日でした。


最後になりますが、同日に開催されたインカレにて、出場選手が亡くなられた事について、心よりご冥福をお祈り致します。

 

 

と、これはチームに提出したレポート。

嘘も無いですが言ってしまえば、人様に読んで頂く仕様。

間も無くチームからも投稿してもらうはずかと思います。

 

本音は他にありますが(嫌な意味では無く)、言葉は誤解を招きやすいので、神経を使います。

時間を見つけてその本音な部分を、また記していきたいと思います。

バレないようにではありません。嫌な事を書く訳では無いので。

SNSでの使い分けです。このブログが1番発信力が低いはず。。。と信じて。

 

醍醐味

好きな人と会う時。

嫌いな人と会う時。

学校のテスト。会社の面接。

人に怒られる時、注目される時。

大切な人を失う時。

 

突然に来るモノもあれば、ある程度分かっているモノも。

 

今はその分かっている時間。

日にすれば僅か一週間、数日、数時間。

この時間の生きた心地のしなさと言ったら。

 

人は自然と守りに入りやすい。

失うモノなんてないんだから攻めないと。

 

人生が終わる訳じゃ無い、

だから明日人生が終わっても文句が無いようにやる。

極めていく

開幕初戦、そして二戦〜三戦目と終了。

結果は…とか内容は…とか言う以前の問題。

 

その問題を問おう、無問題で臨めるレースは逆にあるだろうか?人によってはあるだろうし、無問題はそもそも当たり前かもしれない。

はたまた問題を抱えながらも結果を出していく世界かもしれない。

 

最後の言葉を当てはめて見れば、自分は問題を乗り越えていく力が弱い事になる。

それは否定しないが未然に防ぎ、問題を最小限にとどめる努力は怠っていないか。

ここも弱い。

この辺が気持ち構え一つでスムーズにはいかない。

練習でただがむしゃらに踏めば良い訳ではないと似ている。

 

加齢、仕事、食事、睡眠、交流。

生きていく上で切り離せないものがあり、優先しなければならないものがあり、自転車の優先順位を下げざるを得ない事が多々起きる。

 

でも気持ちの中は自転車が1番に来たりする。

 

今はその1番な自転車に乗っている時が「自由だ!」とは限らない。

けど自由を手に入れる過程かもしれない。

極めるのは難しいが、その門を叩いた気はあるし、扉を開けた感触はある。

だからまたペダル回して足の裏に擦り込ませていく。スピードに乗せていく時、スピードをキープする時。

息も絶え絶えな域で重力に逆らうしかない。

続く九十九折を行った先をイメージして、レースで走る自分をイメージして。

極めるに極意あり。

もがきくるしめ

年が変わり2022年になりました。

随分と更新が遠のきましたがかろうじて生きて。かろうじて自転車に乗って。働いてお金を稼いでます。

年末年始は例年同じく沖縄へ。ご時世的にもかなり悩みましたが強行、…とその前に体調をとんでもなく崩してしまっていて練習はおろか、乗るのがやっとな中、呪われたように連日サドルに跨りペダルを回し続け、今に至ります。

体調に関しては幸い流行りの病ではありませんでしたが、管理不足に始まりそこからの行動、善悪の判断など能力が無茶苦茶だったなと思ってます。

自分に足りないのは休む勇気でした。

乗りながら治すなんてのは、とんだ馬鹿野郎。

ただ、常にビハインド状態な自分は妙な切迫感を持っている気がします。

どうしようもない所まで落ちたので今は、一時停止状態。心中は早く巻き返したい思いになりますが、沖縄で乗り込んだ50時間は嘘をつきません。

きっとまだ乗らなくても良いでしょう。逆に休まないと回復しない戻らない強くなれない。

 

年々練習やレースで上がっていく負荷。

年齢を重ねていく肉体、学びを得る頭、様々な気付きや思いを増やす心。

1日とて同じ日は無くて、毎日新しい自分との向き合いです。

どうにか変化に抗い、柔軟に捉えながら思い切りペダルに力を込めていきたいと思います。

 

今年も契約を継続させて頂けました。

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気付けば殆どの選手が自分より若く、誰よりも長く現在のチームに在籍しています。

沢山の出会いに恵まれ、経験をさせて頂き、人の出入りも目にして来ました。

チームの中で何をしたらいいか、嫌でも見えてきます。

頑張ります!なんて言葉では通用しません。

だから頑張ります。

 

はりちゅー

毎年この12月に開催される地元でのレース。

こちらでゲストライダーとして走らせ頂くようになってから5年。

月日を感じますが、それだけの時間、機会を毎回こうして与えて頂いてるのは、自分としては奇跡に近いような感覚があります。

そんな地元で行われるレースイベントを走って来ました。今回は自分のわがままを聞いて頂き大友君を手伝いとして出走。

 

3キロのアップダウン周回コースを午前午後で各2時間ずつ。

距離にして150㎞近く走る事になり、参加者は常にピカピカの体力なので最後の方は、かなり必死になります。

 

とはいえ、一般の参加されてる方と同じ走りでは意味がなく、妖怪プ…ではなく永良さんから学び続けた事を活かすチャンス。

その大きく偉大な背中に近づけているかは、まだ分かりませんが、目指すモノに迷わずに進めるのは恵まれています。

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今回は何度か一緒に走ったジュニアの選手達が会場に来てくれて、彼らの走り、頑張りを間近で見れた事が非常に嬉しく、また自分も頑張らねばと気持ちが湧き上がりました。

優勝したコもいれば、叶わず悔し涙のコもいましたが全てが経験ですし、いつかの自分と照らし合わせたり、彼らの一喜一憂がまるで自分事のような思いに駆られました。

 

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午前はかなり余裕があり、何をしても絶対勝てるとさえ。

午後は練習不足が祟り、千切れはしないものの無敵とはいかず淡々と走るのが若干辛かったです。

そうは言ってられないとジュニアの選手を連れて走ったり、後半に連れて人を減らしていったりしつつ、レースを終えて脚は見事にスカスカになりました。

 

そうこうして最新の「まだまだ弱い」「もっと強くなりたい」を手に入れる事ができて、また高いモチベーションで日々の鍛錬へ臨める。

 

終わらないし続くし、繰り返される。

同じ場所を飛んでる事に気付かなくなったら、自分もいよいよです。

少しでも前より高い場所や遠くに飛べてるという実感にすがりながら、また走ってます。

サドルの上にも

チームのシーズン終了に伴う報告会へ行ってきました。

現在のチームに所属してからこれで三度目、つまり三年居るわけですがそれだけ一つのチームで走らせて頂けるのは非常に有り難い事だと思っています。

この三年、一つとして同じ年は無く色々な事が起こり、巡り、出会いがありました。

自分なりの紆余曲折、山あり谷あり、良い時も悪い時もあったかと感じています。

肝心な競技力もやはり三年前に比べれば上がっていますが、それを目に見える形に出来たかと言われればまだまだ。

見る人によっては何の変化さえぼくから感じ取って頂けないでしょう。

誰もが認めるモノを築き、成し得ないといけません。

目指す所でありつつ、今自分の壁でもあります。

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自分が所属しているチームは、沢山の方々の強靭なご支援や応援があります。

クラブチームで個々が自分の好きなように、という訳にはいきません。

何が出来るのか、何者なのか、常に問われていて、かと思えば出来て当たり前が前提に来る事もあります。

苦しくも、この有難い環境には感謝の思いが一番に来ます。

 

来年の事はまだ未定ですが、出会いや学んだ事は糧にして進んでいけたらと思います。