いよいよ年の暮れになります。
年内予定のレースも全て済ませて気がようやく楽になってますが、年越しを前にして約1週間、北陸への出張が命じられており戦々恐々状態。生きて帰って来れるのでしょうか…
昨年の同時期で体調を崩して、咽頭炎を患いながら沖縄合宿を乗り越えたトラウマががが。
年内予定のレースが全て終了したと言えば、その最後のレースは地元で行われるものでした。
自分は有り難い事にもう片手で足りない程の年月を招待選手と言う位置づけで走らせて頂いてます。
今回、自分が監督をしている下のカテゴリの選手をサポート隊で3名召集、加えてチームメイトの藤岡君も呼んで計5名体制で臨みました。
その藤岡は広島在住で僕の地元とも、このレースともあまり縁はありません。なのに呼んだのは彼の引退セレモニーをしたかったから。
今季で第一線、いわゆる国内トップカテゴリでの競技活動から退く、区切りをつけると本人から表明がありました。
その主な理由は自身の怪我で、リハビリするも良い方向にいかなかったそうです。
自分なら受け入れ難いし悔しいし、やりきれません。想像しても彼の気持ちの本当を知る事は到底無理でしょう。
ただ藤岡と言う男は人が出来ており、人生の楽しみ方を多く知っていそうです。だから彼は常にポジティブなエネルギーを周りに放ってます。
何より選手として僕より遥か上のレベルでバリバリやっていたので、広い視野や経験からこの先をすでに定めているのかもしれません。
スタート前の時間をもらって簡単な挨拶を済ませて、藤岡君に花束を渡して、レースを走り終えて、彼を新幹線の駅まで送り、別れてみて感じたのは、僕がしたかった事をしたんだなと。
言わば自己満足です。
こう言う何か形を作らないと僕が嫌な気持ちになっちゃってたんだなと。
それでも何もしないよりは良いです。
良かったのか良くなかったのかも解れなかったし、一度はチームメイトになり出会った1人として起こせる行動の限りは尽くせた気がします。
主催の小野さんにお時間下さいとお願いをして、花束を中尾ママにスタート前まで藤岡君に気付かれないように預かってもらい。
俺は何故こんなに人の事で動き、人に動いてもらってるんだろう…ふと過ぎります。
俺ってこんな人間か?
成長か?歳を取って大人になったか?余計なお節介か? などなど。
藤岡君にとって良い日になったかは分かりませんが、彼が自転車に乗ったり笑顔になってる事で、沢山の人を巻き込める力があるのをこれからも忘れずにいて欲しいです。
Photo by ユースケさん
Photo by 藤枝君
恐れ多いながら、少し人に成れた(気がした)日でした。
こういう機会を与えて頂いてる事に感謝です。