雨音まで掻き消す


雨の岩谷峠、時間は7時。
相手はミヤ君。

淡河集合、箕谷側へ向かうため淡河側をまず登る、近況話し合いながらさ。

内容はリピート式&ビルドアップ風。
岩谷、箕谷側を3本。

雨の中は静寂だった。

走りの結果はグダグダ。
グダグダなのは分かっていたので
現状を改善する事を目的に
この日の練習を求めた。

終始淡々と綺麗なフォームで登るミヤ君、かたや終始後ろに張り付きながら何度も千切れかける自分。

Timeだけを見れば半年前には
鼻くそほじりながら出していたTime。
その状態を作るためにもちろん積み重ねがありますが、一度作り上げ、自分にとっての当たり前が当たり前にできなくなった時、とても苛立ちを覚えます。

ですから昨日は自分にとって苦しい負荷に違いはありませんでした。
幸い三本も登るチャンスがあったので
自分の弱い所を見つめ直すには十分な量でした。

ぼくにとってミヤ君は最高の練習相手でしたが、ミヤ君にとってはただのツキいち野郎でしかなく役目を買って出れない自分の脚の弱さ、ハートの弱さが歯痒かった。

練習終わりは車で来ていたので
自走のミヤ君を送り、またねと言って帰宅。

脚は終わってなかった。
けれど「もう踏めない」がすぐ近くにある。
いわゆる乗れてない状態です。

今日、少しリカバリ程度に乗ったが
脚が軽く踏み所が良かった。
雨が色々流してくれたんだね。



レポートではありませんが、
先週、舞洲で行われるクリテリウム
走りました。

まず沢山素敵な写真を撮って頂いた松原さんには本当に感謝しています。
自チームの応援、サポートの傍らぼくを視野に捉えて下さってた事にまず驚きでいっぱいです。
そして撮影技術、玄人過ぎてこれまた驚きです。
あとは被写体だけなので
また走るモチベーションになります。


レースに関しては
風邪で微熱交じりでしたが100%の力を出した事には変わりないので実力不足です。
実力不足は気持ちでカバー!…と言いたい所ですが百発百中の戦略では無いので跡形も無く散りました。

60人の集団でゴールスプリントをする気は無いので、次も同じ戦法を取ります。

安全にかつ最速を目指して。

賞金がウン百万ならゴチャゴチャの位置どりもするかもしれません。
それと誰かを勝たせる為ならゴチャゴチャの集団の中に割っていきます。

少し内容に触れると逃げたい人間が比較的多く、そしてそのほとんどがドングリの背比べだったという事です。
そんなドングリもE1の中では本命扱いです。
ぼくはその本命達と足並みを合わせるのは通常動作として準備、
加えて補助動作として本命達が一息付くタイミングでの単独先行を準備しました。
ぼくはまだまだ無名のノーマークという自己評価の元、こういうプランになりました。

後は数。
10回20回やって1回決まれば良いので
アタック合戦になるほど美味しいと考えてました。

しかしドングリ達の足並みは良い意味でも悪い意味でも揃っていたので、
集団の反応も良く、決めてに欠ける展開でした。
そんな展開に柔軟な対応、又は壊せなかった自分の弱さを痛感しながらの30周。

今回は同じチームで走る人と同組でしたがレース内容的にはあまり関係はありません。
人柄はとても好きですが走りに関しては謎めいてるのでコミュニケーションを取れる気はしません。

謎めいてるのは素敵ですね。


先に無名のノーマークという自己評価プランと言いましたが、多少ズレはあったみたいです。
中途半端な売り込みをしたせいでしょう。
自分のケツは必ず自分で拭きます。
バカだなあいつ、と言われるまでやり続けます、徹底先行。



心身共に今はかなり耐え時です。
自転車に乗っているので耐える行為は
好きです、耐えに耐えましょう。

しかしどこかで手を抜きます。
努力は好きですが無駄な努力は…

無駄な努力は嫌いですが
無駄は嫌いじゃありません。

無駄と感じる時間は時に宝石箱。