先日、300キロを走ってきた。
場所おなじみ淡路島、1周する事を通称アワイチと言いじゃあ2周することももれなくアワニという訳だ。
300キロ、と言っても練習会グループに参加させてもらっての完遂なので人の力ありきです。
例えば3人で3時間の練習しに行って均等に先頭交代していれば大体1人1時間が先頭で風切ってる。自分はこの『先頭で風切ってる』を目安にしているのでこの日はせいぜい高く見積もっても70〜80キロ、2〜3時間がいい所です。しかしながら弱い…。
ただ折角なので話しを更に掘り下げると、風切ってる1時間以外の2時間は人の後ろ(又は登りなど)に居るからこの2時間の過ごし方も大切。何を分かりきった事を…と言われ兼ねませんが未だに自分も失敗が多く、まだまだ修行必須項目。
基本平地や下りであれば人の後ろは風下となり先頭の半分近い力で休む事ができるが、ローテーションのムラによる小さな加減速、路面状況、風向きなど落とし穴は多い。
なぜ落とし穴かと言うと『後ろは休めるはず』という先入観が働きそのメンタルのズレから脚も心もダメージの膨れ上がり方はとてもじゃない。
ただちゃんとしたプロの選手はこういう落とし穴にハマらないし、防げるものは防ぎズレを最小限にとどめる。そのレベルのレースでこの問題にぶつかってる時点で論外だ。あれ?素人さんが混じってるよと認識され集団で走る事はおろか、奇跡的に逃げ集団に入っても嫌がられ罵声を浴びせられ兼ねない。何より走りを心得て無ければ遅かれ早かれ勝手に消えていく(千切れる)。のがオチだ。
そんな中場合によっては後ろでも脚を使って(疲労)しまう状況は少なくなく、その分かりやすい典型は『横風』じゃないだろうか。
ただ横風も『風下』は存在するので通な人は知っているだろうが、海外のレースなどでよく『エシェロン』が見受けられる。公道を使った練習でこの隊列と走法を駆使していくのはまぁ難しい、というか日本では自転車の肩身を狭めてしまう。
と、話しが逸れましたが横風は自然の障害、やはり1番の敵です。ただ順位を競うのは人間、その人間とは時に仲良く分かち合う事もあれば勝負が掛かればせめぎ合う事もある。
そういった複雑さの中で見えるチーム戦略や個人の走り機材などもこのスポーツの魅力かと思うので、日々追求せねばなりません。自分はまだスタートにも立ててないのでは?と己の小ささを感じる事の方が圧倒的に多いです。
束の間の休憩はもちろんチルコロ。普通のお客さんにとってもフラっと入りたくなる雰囲気のオシャレカフェですが、サイクリストにとってはもはや最高のエイドステーション。
300キロの行程もリーダーイタコさんを筆頭にモチベーションが高い人に続けば、脚も動きます。ナカノさんと久々に話せたのは嬉しかったな。
初体験の距離も楽しく走らせて頂きました。