「標準装備」





問、1


全長約4㎞、
1㎞登り→1㎞平坦(やや緩斜面)→
1㎞平坦(やや下り基調)→1㎞下り

これを1本として計8本、4往復、約30㎞

全体共有メニュー内容。
•1㎞登りは8割(自分の思う8割でOK)

•1㎞平坦(やや緩斜面)を限りなく高速巡航。(特に立ち上がりの加速は必須)

•1㎞平坦(やや下り基調)流し区間として脚は緩めてOK、後続を待つ、再集合。

•1㎞下り、引き続き流し区間。



という説明の元に一斉スタート。

登り区間から早速抜け出ていくが
平坦区間で後ろから追い付かれる走り。

1㎞という登り区間の中でムラを作り
頂上に向けてすでに消耗する走り。

周りに合わせ過ぎて自分の得意な所は
活かさず、不得意な所で脚を消耗させる走り。

他にも沢山、例はありますが
どんな走りが最適でしょうか。

答えはひとつだとは思いません。
人の数程あって良い気がします。

けど共通して欠かせないモノは
きっとありますね。

練習ができてる人と
そうでない人の違いってなんでしょう。
ぼくも自分自身によく問うテーマです。

以前この内容で練習をして
どういう意識で走るべきだったか
練習後すぐに話す人とは話しました。

もちろんぼくも
自分の事を1番に振り返るため。

その後、何人かの方に
カラクリを教えてやぃ〜って
言われたので
今日ちょっと振り返ります。
あの日の練習を。

カラクリなんてありませんが。。。






まずコースに対してのメニュー。
登りは5分ぐらいなんです、
そして平坦区間は3〜5分(往路と復路で平坦区間の距離が若干異なるため)

登りは遅れそうになったとしても
決定的には遅れない絶妙な感じです。

そして平坦(やや緩斜面)。
これが油断できない感じで
遅れてしまえば取り戻しが付きにくい。
ここが1番キツくなるイメージで
ぼくはこの内容を作りました。

ぼくの知るロードレースは
出すべき時に惜しまず力を出せるか
どうかは非常に重要な項目だと
思ってます。

登りから平坦の変わり目は
スピードが切り替わる場所なので
レースなら集団は縦に伸びます。
そこでしっかり食らいつくイメージです

乗り遅れる程、単独の時間が増えるので
脚を使います。

この日は練習なので自分でしっかり
負荷を掛けて確認する目的がありました。
そこで必ずぼくより速く登る人、
平坦区間で前に出る人が居るので
そこはその人の力を利用です。
つまり練習のミソです。

自分より強い人に合わせて
損な事は無いので自分も
もう一段上げて抜きにいくなり
キツイならしがみつく。

1番良いのはギリギリ千切れないスピードで引きずられる事でしょうか。。。。

と、次にこの作業は8回行わないと
いけないんです。
ここで “登りは8割“ が効いてきます。
8割と言いつつ、実はそれ以上で
ペース作った人にはツケが回ります。

その8割に無理に付き合わされた人は
満身創痍、残りの本数も千切れないようついていくのみです。

ウソのつきあい、見栄の張り合いです。

ぼく?
ぼくはですねぇ…意外と本当の8割です。
この手の練習を少し重ねた経験のおかげか、できる事とそうでない事の区別はできるようになって来たかもしれません。

ほんのちょっとだけですが。

5分登り×8本=約40分ですね、大体。
たぶん40分をこの“8割“という強度では
ぼく続かないです、つまり40分通しならぼくの8割はまた変わってきます。

5分登り→3〜5分平坦で踏む→5分休む

このリズムあっての
8割だったと思ってます。

という事で8割ですが、登りにしろ平坦にしろ自分より速い人が居れば、その人と自分との差を埋めにいきます。
これが天と地なら深追いや無駄追いになるかもしれませんが、実際はケイデンスを上げたり、ギアを1段上げる程で済むはずです。
根性が普段足りてないならフォーム乱してでも千切れない事が「練習」かもしれません。

でもこの行為が1人の時だと
意外とやってなかったりします。

こういうのが1人じゃできない練習の
メリットだとぼくは考えてます。
もちろん他にも。

登りを8割は、より上げ下げを生むため。
平坦区間との変わり目で
より速度差を生んで
分野を絞った練習を生むためです。




こんなのはあくまで
ぼくが勝手に考えたコンセプトで
ぼくが自分の練習のために考えた内容。

ぼくはこの日、集まって
ご一緒してくれた人のおかげで、
自分の苦手な所を練習できました。
それも1人じゃできない質と量で。

皆さん、その時々で狙いや体調は
違うはずなので個別目標があるのが
当たり前だと思ってます。

利用のし合いです。
自分の練習ゾーンではしっかり踏む、
それが相手を助ける、利用してもらう
関係になったりする気がします。

ギブ&テイクっちゅうやつですか。
きっとね。




登り区間の話ですが
後半になるほど最初に作った8割と
自らの疲労度で誤差が出てきます。

レース目線なので、誤差は埋めるなり
越えないといけません。

この辺りの部分でぼくはピッポさんの
ペースを信用してました。
目的意識を持って走る能力が高い人なので、8本なら8本タイムや出力を並べてくるんじゃないかーと。

これを入り口や頂上付近で壊していくのがミヤザキさんで、ぼくにとってはこの板挟みが心地良かったです(練習的に)




この日は…11人!
11人で走りましたが皆さん
自分の走りを持ってますねー。

登りから単独でガンガン行っても
良いと思います。
それで後ろから追い付かれず
ゴールすればそれも強さ、
強さという形の正義だなって。

脚を余らせて終えてしまうよりは
良いはずです。

けど失敗はつきものなので
同じ失敗はよくないですね。
何も考えずただガンガン行く人に
なっちゃいます。

でもそういう人が
そのままゴールして勝ってしまう
レースも面白いなーと思うので
何かしらエネルギーを持って
行動するのは間違いでも無い気がします

ワクワクしますしね。


こういう練習をぼくがやるのは
自分の弱さを認めてるからこそ
やってるんだと思います。

自分の弱さを知れば知る程、
こういう練習をせずにはいられません。

丸腰で戦えないので。

最新の飛び道具は揃えられなくても
せめて矛と盾ぐらいは。。

結構強いっスよ、矛と盾。