『ご褒美の設定』






土曜



朝6時から走り出す。
2時間程、知人に付き合ってもらい
別れてから1人で東条湖方面に。

この日はとにかく瞬発系、
日曜も走る予定だったから
なるべく速筋群を先に
追い込んでおくようにした。

メニュー的には短い坂を使って。

東条は1〜2㎞の坂が沢山あるから
反復はせずに坂〜平坦〜坂で道を流す。

坂トレを組み込み出してから
効率は少し良くなったかもしれない、
何ワット(出力)相応の速度を
可能な限り踏まずしてやり過ごす。。
ような感じだろうか。

けど今年
間に合わせれていない項目がある

最大出力だ。

ロードレースはどうしてもこれを
求められる瞬間があるから欠かせない力

だから今の自分は省エネを重ねて
最終局面まで辿り着いたとしても
勝負する引き出しが無い、又は少ない。

それでも昨年の今よりはリストラには
合いにくくなったから
ちゃんと伸びてるとそこは信じたい

最大出力と言ったけど
掘り下げれば最大に近い所で踏んだ時の
ダメージ保護力、反復力みたいな
インターバルの強さが足りてない。




188㎞    2734m



家に帰って無駄に体力を使わず
回復に持っていくが
まさかの脳を使うパターンで
あまり疲れは取れなかった、
鳴呼、自分が悪い。








日曜

7:00の便で淡路に向かうため
6:30に出たが朝陽に見惚れ過ぎて
6:58分にフェリー場に着いて
2分で切符を買い船に乗り込んだ。



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丸さんと走る約束をしていて
岩屋港に8時集合した。

シューさんも来てくれた。

前に王様から電話があって
『沖縄210に出るそうだから一緒に
長距離の練習やってほしい』と。
それで丸さんと走る機会を頂いた。

王様からの頼み事だったら
聞かない理由は無い。
とか言う前に何よりぼくにとって
願ってもない機会だったから
ふたつ返事だった。

近いタイミングでエースからも
話があって返事を返していたので
一緒に走って下さいとお願いした。

お春さんとエースはセット、
けど今回はタイム差付けるような感じで
先行してもらってお春さんの練習にもなるよう考えてくれた。

お春さんのアシストは男子2名。


8時、4人集まってスタート
丸さんと話すのはこの時が初めてで
独特な雰囲気で読めない人だった

登りがとにかく速いというのは知ってる

テーマををいくつか決めて
ポイントだけ伝えるようにした。




岩屋〜水仙入口

風は追い風、とまでは行かないけど
たまに背中を押される区間がある。
皆はやっぱりペースが早く
ぼくが先頭に出て少し落ち着いてしまうぐらい。

大体、先頭に出てメディオ付近、
ソリアには入らないように気を付ける

シューさんの牽きが強い。
1番小柄だから余計に
その強さが印象に残った





水仙〜福良

丸さんはあまり人の後ろで登るのは好きそうではなく自分のペースに持ち込んだらずっとそれで登っていく、
けどぼくらに気を使ってるのは分かる。

ペースは最近のキツい練習に比べれば
緩くて、入り口だけキツいなと感じたが
後は呼吸も乱れなかった。

灘の坂で登り返しの入り口から
3人が飛ばして少し離れるが
その後に追いついて前で抜けていく
急斜面になると皆少し辛そうに感じた

ホテルニュー淡路の登りは
一定の斜度だから誰も大きく崩れず。

下ってローソンで
休憩と言う名の補給確保
20分ぐらい止まってもイイですと言ったが10分ちょいで再スタートした。






福良〜岩屋(ゴール)

スタート後の登りは
なるべく前で走るようにして
皆が回復できるペースにした

行きの風向きを思うと
五色からはずっと向かい風だと予想して
最後まで4人残るようにしたいと思った

この登りの配分がそれに繋がったかは
わからないけど、練習終わりにエースに
聞いたら結構良かったらしい。

五色に抜けてやはり向かい風
ここからは風負けと昨日の疲労から
脚が全く動かない

ギリギリまで回すが本当に回すだけ。
前に出てはすぐに下がる。
ぼくの前を走ってたのはシューさんだったが申し訳なかったな。

後半はエースの脚が見事に再生され
後ろにいても苦しくなる
シューさんもパフォーマンスはずっと変わらない、スタミナが凄い。

丸さんはロウソクの火のように
出力が一定じゃないんだけど
踏み倒す辺りがクライマーだなと思う
後ろ下がった瞬間にキツそうなんだけど
数分の出力を繰り返す力が高い。

皆元気過ぎて困る、
ずっと千切れないように凌ぐ50km
この50kmが2日目の練習としては
1番ポイントだと思う。

後は疲れを残さないよう
回復して抜かないと意味がない。

たぶんエースが居なかったら
ぼくはもっと頑張っていなかったかもしれない、自分のチームのリーダーが居る中、つまらん走りは出来ない。
けど今日はつまらんかった。

最低限って感じ。

Ave32.ぐらいで走り終えた。
しかしお春さんは何とAve30だったと。
サイボーグだ。
ノッチさんとタクさんのアシストも
良かったんだろうな。


橋の下に着く少し手前で逆走してきた
お春さん集団と合流して、
そのままチルコロさんへ。




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君は映り方を知ってるねぇ。



大人数でお邪魔してしまったが
オーナーさんに沢山料理を作ってもらう
これが練習終わりには格別に美味かった

ありがとうございます、また来ます。

ぼくは変態では無いと思った、
何かしらご褒美を用意しないと
頑張れない。
その先の甘味が待ってると思えるから
今を耐え、苦しみに向かっていける。

何のご褒美がなくとも苦しみにいける
変態ではなかった。





182㎞    1390m




また強くなりたい気持ちが増えた。